長嶋正樹の靴屋稼業50年 その64

April 12, 2017

ペダラのユーザーターゲットはスポーツをする若者だった。

 

宣伝媒体として若者に絶対的な人気があったPopeyeを選んだ事もそれが理由である。

 

ところが販売を開始すると想定外な事が起こった。

 

トラッドな商品構成の中でカルフォルニアプラット製法の靴があった。

 

これは僕がアメリカに行った時持ち帰ったDeer Stagという

 

ディアスキンのカルフォルニアプラット製法の靴だ。

 

これを日本流にアレンジしてサンプルを作った。

 

会議でこのプラットの靴だけ違和感があって外すかどうか議題に挙がったが、

 

「スポーツメーカーのアシックスらしくて良いのでは」と採用された。

 

販売を開始すると全ての靴がよく売れ、上々のスタートであった。

 

そして予想外に伊勢丹新宿のスポーツ売り場でプラット製法の靴が爆発的に売れた。

 

年配のお客様に大好評だと言う。

 

プラット製法の靴は軽くて返りが良く、クッション性があり、滑らない。

 

そして革がソフトで足に優しいので、年配のお客様は

 

「今までこんな履きやすい靴はない」と大受けだったのである。

 

伊勢丹で売れているとの情報で瞬く間に取り扱い店が増えた。

 

次のシーズンの商品企画会議で、営業から意見として

 

「プラットを増やしてくれ」「グッドイヤーウェルトやモカシンは要らん」という声が続々と上がり、

 

トラッドラインは次々に廃盤になって行った。

 

 

続く

 

 

 

 

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