長嶋正樹の靴屋稼業50年 その78

August 3, 2017

Levi's Shoes 4

 

僕はリーヴァイスのジーンズに合うフットウェアはブーツとスニーカーだと思っていた。

それもクラシックなヴァルカナイズのスニーカーしか考えられない。

リーヴァイスシューズの販売営業を担当している月星さんの久留米の工場はヴァルカナイズのスニーカーは

お手の物で、以前神戸月星の真壁さん、ももちゃんとVAXのスニーカーを作って好評だったのだ。

そこでリーヴァイスの原点#501のデニムを使ってヴァルカナイズのスニーカーを作ろうと考えた。

本物のアメリカのコーンミルズのデニムだ。

 

その頃ストーンウォッシュが流行っていたので、靴にしてからストーンウォッシュをかけようと

リーヴァイスジャパンがストーンウォッシュをしている下丸子にあった粕谷という洗濯工場に

月星さんから出来上がったスニーカーを持ち込んで、ジーンズと一緒にスニーカーをストーンウォッシュをかけた。

 

洗い終わったスニーカーはくたくたになって出て来た。白いフォクシングテープにデニムの青い色が移っているし、

縫い糸は切れたりしていた。だけどあたりが出て、程よく色落ちしてヴィンテージ感が良く出ていた。

 

このウォッシュデニムとホワイトデニムの2色でバスケットボールシューズとデッキシューズを作った。

 

縫い糸はジーンズと同じ色を使い、バスケットボールシューズのハイトップのアンクルパッチの代わりに

アキューエットステッチのポケットを縫い付け、補強にリベットを取り付けた。

 

このスニーカーを見た月星さんは驚き「こんなスニーカーは販売出来ません。月星の品質では通りません」と認めない。

困った僕はリーヴァイスジャパンの飯山さんに相談すると、飯山さんはスニーカーを見て「良いね!」と言ってくれた。

この品質では売れないと言う月星さんに「とんでもない」と怒り、月星さんの社長に電話して「これを売れないなら

もうリーヴァイスシューズの販売はさせない」と抗議した。良く売れているリーヴァイスシューズが販売出来なくなると

困るので月星さんはしぶしぶ承認してくれた。

 

販売を開始すると売れに売れた。

コンヴァースが5,800円で売られていたのだが、リーヴァイススニーカーは7,800円だったのに!

 

しかし、このスニーカーが売れた事がリーヴァイスシューズのビジネスが終わる事になる。

 

 

続く

 

 

残念ながらリーヴァイススニーカーの画像はありません。

 

 

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