長嶋正樹の靴屋稼業50年 その88

October 10, 2017

Walk-Over GEO.E.KEITH COMPANY

 

FRYEの次のアポイントは、同じくボストン郊外マサチューセッツのブリッッジウォーターにある1758年創業のWalk-Overだ。Walk-Overと言えばトラッドファンには絶大な人気のホワイトバックスやダーティーバックスでお馴染みだ。僕は今でも春になると白いパンツにホワイトバックスを履く。レンガ色のソールがお約束だ。

 

我々を迎えてくれたのは、副社長のロバート.ドリスコールさんで工場を案内して頂き、近くの古い廃駅跡を改装したファクトリーアウトレットにも連れて行って頂いた。ホワイトバックスやダーティーバックスが有名なWalk-Overだが、それはラインの一部でアメリカっぽいダブルソールのウィングチップやプレーントゥ、チャッカブーツなどを作っていた。

Walk-Overは1758年にここマサチューセッツのブリッッジウォーターで創業した老舗のグッドイヤーウェルト製法

の工場である。

 

マサチューセッツはイギリスの清教徒がメイフラワー号に乗って新天地を求め、プリマスに上陸した。その後、イギリスから続々と移民がやって来てニューイングランドと名付けイギリスの生活を持ち込んだ。当然靴も手縫いのイギリスの伝統の靴を作っていた。

 

1871年チャールス.グッドイヤー.ジュニアが手縫い靴を機械で縫うグッドイヤーウェルト製法を発明し靴の機械化が始まる。その中心地がマサチューセッツだ。当時は数多くのグッドイヤーウェルトの靴工場があった。今ではALDENがその伝統を守り靴作りを続けている。

 

余談だが、グッドイヤーウェルト製法を発明したチャールス.グッドイヤー.ジュニアのお父さんチャールス.グッドイヤーは1837年に加硫ゴムを発明してタイヤやヴァルカナイズ製法のスニーカーが生まれる。親子揃って靴の製法の基を作ったのだ。

 

残念ながら、我々が訪れた数年後Walk-OverのGEO.E.KEITH COMPANYは永年の歴史の幕を降ろす。

Walk-Overのブランドは幾つかの会社を渡り歩き、現在もブランドは健在である。

 

 

続く

 

 

 

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