長嶋正樹の靴屋稼業50年 その90

October 26, 2017

ALDEN

 

1987年、再びトロント経由でボストン周辺の工場巡りをした。

ALDENは、ニューヨークのショールームでアポイントを取っていたが、せっかく工場の近くまで来ているので、ミドルボローのALDENの工場を見に行こうと思ったのだが道に迷い、辿り着いた時は工場は終わってしまっていた。

それでも松林の中の工場の佇まいは確認できた。

 

ニューヨークでは幾つかの靴メーカーの個展をまわり、アポイントを取ってあるALDENのショールームを訪ねた。

ALDENのショールームは、あの有名なエンパイアステートビルの7112号室にあり、セールス担当のフロイド.ギルモアさんが出迎えてくれた。ショールームを見せて貰うと、これぞアメリカントラディショナルという靴が並んでいた。

ボリュームあるラスト、ダブルのガッチリしたソール、スリット入りの幅広のウエルト。

夢中になって見て回ると、部屋の隅にカーテンに仕切られた陳列棚があって、ずうずうしくカーテンを開けるとひどく変わった靴が並んでいる。 聞くと足に障害がある人や足が特殊な形をしている人の為の靴だと言う。

その中でアルゴンクィンと言うモカのオックスフォードがあった。今ではVチップと呼ばれる靴だ。

この靴はもともとハイアーチと言われる土踏まずの高い人の為の靴だそうだ。

 

サンプルを10数足オーダーした。当然くだんのアルゴンクィンもその中に入れた。

 

日本に帰って暫くするとサンプルが届いた。日本で見るとどれも素晴らしい。

トラッドシューズはまさにこれだと思った。

 

 

続く

 

 

 

 

 

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