長嶋正樹の靴屋稼業50年 その91

November 1, 2017

Salz Leather

 

1989年2月カルフォルニア州サンタクルーズにあるSalz Leatherを訪ねた。Levi’s Shoesを作って貰っていた登山靴メーカーの安藤製靴が登山靴にSalzの革を使っているからだ。

 

Salz Leatherはナチュラルオイルドレザーのタンナーで創業当時のCOACHのバッグの革やRed Wing、 Top Sider、Cole Haanなどの靴に使われている、アメリカを代表するタンナーだった。

 

特にクロンダイクと言う革の厚みが2.5ミリ以上あるしなやかで革の表面が美しいオイルたっぷりの革が僕は気に入っていたのだ。

 

サンタクルーズのリバーストリートの緑の木立の中にSalzのタナリィーはあった。ノーマン.リジンさんと息子のジェルミさん親子が迎えてくれた。

 

タナリィーを案内してもらうと素晴らしい革が鞣されていて、この革を使ってこんな靴を作りたい!この革ではあんな靴を作りたい!と思いが膨らんでいく。

 

ランチはノーマンさんのヨットでクルージングしながらのサンドウィッチ。最高のランチだ。

 

Salzは革製品の売店があって、いろいろな革小物があり、中でも当時まだ日本に入って来ていなかったCOACHのバッグが置いてあり、僕はグローブレザーのブリーフケースを買った。(しかもまけて貰った)

 

その後Salzには何度もお邪魔した。特に用もないのにお邪魔した事もある。その度ノーマンさん、ジェルミさんは歓迎してくれた。

 

それから年月が経ち、COACHがエレガントな今の形になり、もうSalzの革を使わなくなったらSalzはあっさりタナリィーをクローズしてしまった。残念でたまらない!もうあの素晴らしいオイルドレザーには二度と手に入らない!

 

サンタクルーズの緑の木立の中のタナリィー、サンタクルーズの海、海辺のホテルドリームインの朝食、そして素晴らしいオイルドレザー! 思い出が尽きない!

 

続く

 

 

1989年は2月と8月と2度Salzに行った。ヨットは2月、タナリィーは8月。

 

 

 

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