長嶋正樹の靴屋稼業50年 その92

November 9, 2017

アメリカのタナリィー(革鞣し工場)

 

 

Salzが廃業した事を前回書いたが、その他にも素晴らしい革を鞣していたタナリィーが次々になくなってしまった。

 

ウィスコンシン州ミルウォーキーにあったRFISTER&VOGEL(フィスターアンドヴォーゲル)にはシーホースサイクロンと言うオイルドレザーがあった。

 

メイン州とニューハンプシャー州の州境の街バーウィックにあったPRIME LEATHERにはヌバックのオイルドレザーでプルアップするクレジーホースと言う素晴らしい革があった。PRIMEはBLUESIDE COMPANY と言うウェットブルー(毛の付いた 皮を毛を取り除き鞣し、青グレーの濡れた状態にした革で大方のタナリィーはウェットブルーから色付けをして革を鞣す。)を鞣す関連工場がモンタナ州にあったのだがどうなったのだろう。PRIMEのクレジーホースで作ったオパンケ製法のカップソールのスニーカーは今でも良く出来たと思っている。

 

同じメイン州のハートランドにはIRVINGがあってローファーを作るのに最適なソフトガラスの革があった。

 

またミネソタ州のレッドウィングには S.B Footがあってレッドウィング用の革を鞣していた。

 

革を鞣すには過酷な労働条件と鞣す際の廃水の処理の環境問題、そしてなりより東南アジア諸国で作られる安価な革。少なくなるMADE IN USAの革製品の工場。これらの要因がアメリカのタナリィーを次々にクローズさせて行ったのだ。

 

その中でもいまだに頑張って名声を高めているシカゴにある HORWEENと隣にあるGuttmannに行った時の話を次回しようと思う。

 

続く

 

 

 

Please reload

最近の記事
Please reload

アーカイブ
Please reload

タグ
Please reload

  • Facebook Basic Square