長嶋正樹の靴屋稼業50年 その93

November 14, 2017

HORWEEN LEATHER COMPANY

 

僕がHORWEENを訪ねるきっかけになったのは、Timberlandの50009という品番の靴を見たからだ。

 

それはハンドソーンのモカシンでハニーカラーのVibramのタンクソールが付いたアウトドアモックだ。アッパーがバーガンディーのオイルドレザーで屈曲させると色が変わる。「なんだ!この革は」Salzのオイルドレザーはオイルで革の表面がベタベタしているのに、この革はそんなにベタベタしていない。「どこの何て言う革だろう?」調べる必要がある!Timberlandに聞くのが一番早いとニューハンプシャー州のハンプトンにあるTimberlandに行く事にした。

 

レンタカーで道に迷いながらやっとTimberlandに辿り付いたが、アポを取っていたヴィヴィアンG.N.クレマーさんが(男性です)すでに帰宅してしまった。受付の女性が彼の自宅に電話をしてくれてヴィヴィアンさんは戻って来てくれた。そこで50009のアッパーレザーはHORWEENのクロームエクセルという革である事が分かった。

 

HORWEENに行かねばならない。

 

1990年2月、シカゴのオヘア空港からダウンタウンに向かう高速道路の左側にあるHORWEENのタナリィーに向かう。

当時の社長アーノルドホーウィンさんと息子のスキップさんが出迎えてくれた。早速タナリィーに案内されて驚いた!あの憧れのコードヴァンが大量に鞣されていたのだ。アーノルドさんは「コードヴァンは鞣しが難しく、ビジネスとしては全く旨みがなくリスクが多い。しかもフランス産の原皮が限られていて思うように手に入らない。だけどアメリカの伝統なので続けているんだ」

「昔は鹿の骨で表面を擦って仕上げをしていた」など知らない話をして頂き、今更ながらコードヴァンの希少性を認識した。

目的のクロームエクセルの鞣し工程も見学出来て、ランチまでご馳走になった。

 

続く

 

 

HORWEENでの僕とアーノルドさん。

 

 

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