長嶋正樹の靴屋稼業50年 その96

December 5, 2017

ANSEWN 2

 

ANSEWNの工場はアメリカ最北端の州メインでも北部のバンゴーにあった。いつも行くのは2月と8月のニューヨークで開催されるシューショーに合わせるので真夏か真冬である。夏は良いが冬は辛い。朝、目を覚まして部屋のカーテンを開けると外は雪が降り積もっている。レンタカーのウインドは凍りついて、ガリガリと氷を削ぎ落とすのに苦労した。さすがに北国のフリーウェイは除雪されていて走るのは問題無かったのだが。

 

ネイティヴアメリカンの伝統技術、ハンドソーンモカシンはメイン州が本場だ。GH Bass、.JL Cooms、.SEBAGO、.Quoddy.など名靴が作られていた。その中でもANSEWNは群を抜いて素晴らしかった。

 

前回でも書いたが、COLE HAANのローファーはANSEWNが作っていた。COLE HAANが有名になったのはあのモカが美しいローファーのおかげと言っても過言ではない。

 

POLO RALPH LAURENのローファーもANSEWN製だった。僕はPOLOの大ファンで日本でまだ名が知られてなかった頃、ニュージャージーのショッピングセンターで見たPOLOが強烈に印象に残っている。「トラッドなのにどこか新しい」そんな印象だった。今でも僕の服のほとんどがPOLOだ。大好きな RALPH LAURENが企画、デザインしたローファーをANSEWNが作っていたのだ。そのANSEWNを日本で独占販売出来るのは「やったー!」と言うしかない。

 

アシックス現社長の尾山さん(当時は伊勢丹の営業を担当していた)に伊勢丹の宮下バイヤーを紹介して頂き、ANSEWNを取り扱って貰ったのが伊勢丹とのお付き合いの始まりで、その後クロケット&ジョーンズやエドワードグリーン、トリッカーなどのインポートシューズ、山長に繋がる事になる。

 

すべてはANSEWNから始まったのだ。

 

 

続く

 

 

 

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