長嶋正樹の靴屋稼業50年 その98

December 20, 2017

Quoddy Moccasin , Skow Hegan , Bob Smith 2

 

1989年初めてボブのルイストン.メインの工場を訪ねてから毎年夏、冬のニューヨークシューショーに合わせボブの工場に行った。

 

ボブは貧乏だった。何故かと言うと、我々が発注した靴の革がお金がなくて仕入れられずに納期が遅れる事があったのだ。大丈夫かボブ! 僕は心配だった。 まあ、中小企業では多々ある事だが。

 

1991年8月の末、ボブの工場で仕事が終わり、帰ろうとするとボブが「ナガシマ、今夜のディナーはディミリオスでロブスターか?」と聞いてきた。ディミリオスとはポートランドの港にある船のレストランで、ロブスターが2匹で12ドルで食べられる本場ならではの美味くて リーズナブルなレストランだ。我々は気に入っていて毎回行くのだ。ボブは「デザートはアップルパイアラモード?」とまた聞いてきた。僕はボブが我々をディミリオスに招待するつもりでメニューの金額計算をしているのだと思った。無理しなくてもいいよボブ、我々がご馳走するよと口には出さずに「イエス」とだけ言った。

 

ディミリオスでは毎回ニューイングランドクラムチャウダーのボウルとメインのロブスター2匹、デザートはアップルパイアラモードで死にそうな位満腹になり、定宿のフリーポートインに戻ってから24時間オープンのLL Beanで買い物をするのがいつもの楽しみなのだ。

 

「ナガシマ今晩は俺の家でディナーをしないか?ロブスターも2匹づつで、クラムチャウダーもアップルパイアラモードも用意するよ」とボブが提案してきた。 大丈夫かボブ金がかかるぞ!そんな僕の心配をよそにボブは「レッツゴー!」なんて言っている。

 

続く

 

 

ボブと三菱商事の福島さん。ボブのルイストンの工場で。

 

 

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