長嶋正樹の靴屋稼業50年 その105

February 6, 2018

トレーディングポスト 渋谷店オープン

 

1991年の夏前、Cカンパニーの副社長加来さんが「長嶋さん、明治通りのうちの店だけど靴屋にできないかなぁ」と相談があった。

 

Cカンパニーは元VANの社員が集まって出来た会社で、大きく三つの部門に分かれていた。一つは映像、演劇、音楽の部門でつかこうへいさんや、三枝成彰さんのマネージメントをしていた。二つ目はグラフィック部門で、僕の企画のアシックスのウォーキングシューズの広告、カタログ作成等、そしてリーヴァイスシューズでも広告全般をお願いしていた。三つ目の部門はグッズ事業部で、革小物、手帳、レインコート、傘などを制作販売していて、明治通りの渋谷というよりも神宮前に3.5坪のレインショップを開いていた。その店を靴屋にしようというのだ。

 

僕は聖蹟桜ヶ丘、新宿ミロードのモザイク坂、成城学園前と店を閉めていたのでどこか新しい店を探していたので、「やる!やる!」と二つ返事で答えた。

 

1991年9月、明治通りに3.5坪の小さな靴屋がオープンした。Cカンパニーとトレーディングポストと合弁会社でCT Mc Nally & Companyとし、店名はTradingPostにした。店のロゴも一新し、加来さんに作ってもらった。

 

アメリカ、イギリスのトラッドシューズだけを置く、小さいながらも格調高い店が出来上がった。イギリスの靴はトリッカー、クロケット&ジョーンズ、アルフッレド、サージェント、テクニック、ロークなどは全部Trading Postのブランドネームにした。(後に店のスタッフからメーカーブランドにしてくれと要望されたが)

 

丁度この時期、レディースのサイドゴアブーツ、ジョッパーブーツが注目されていたが、置いてある店が少なく、売れに売れた。単価が高い本格的なブーツが一日何10足も売れるので、驚く程の売り上げを記録した。

 

3.5坪の店で月1千万円以上売れたので、Cカンパニーの社長山口さんは驚いて、「長嶋さん大阪と京都にVANの店があるので、そこもトレーディングポストにしよう」と言い出した。

 

 

続く

 

 

 

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