長嶋正樹の靴屋稼業50年 その106

February 15, 2018

トレーディングポスト 2

 

3.5坪の明治通りの小さな靴屋が好調だったので、Cカンパニー社長の山口さんが大阪のアメリカ村にあるVANの店をトレーディングポストにしようと言い出し、早速実行に移された。アメリカ村なのでワークブーツなどラギッドのイメージがあり、インポートの高級ドレスシューズが売れるか心配だったが、1991年冬にオープンすると心配をよそに良く売れた。

 

さらに1992年春、京都の三条寺町通りにあったVANの店をトレーディングポストとしてオープンさせた。僕は9年間関西に居た事があり大阪、京都は馴染みがあったのが幸いした。京都の店は土地柄、良いお客様が多く、エドワードグリーンやクロケット&ジョーンズが良く売れた。

 

靴だけではなく、イギリス製のネクタイやコーギーのソックス、ブライダルレザーのバッグ、革小物、チャップマンのキャンヴァスバッグなども販売した。

 

アメリカの靴は、アレンエドモンズ、アンソーン。クォディークラシック。イギリスの靴はエドワードグリーン、クロケット&ジョーンズ、テクニック、アルフレッドサージェント、ローク、トリッカーズと当時としてはなかなかの品揃えだったと思う。

 

当時、他にまだこのような形態の靴屋がなかったので、良い事もあり、苦労もあった。特に売れた商品のフォローがインポートなので、すぐにフォロー出来ない。サイズ切れで機会損失がおきる。

 

そこで考えたのが、日本のグッドイヤーウェルト製法の工場にトレーディングポストのオリジナルを作る事にした。以前から付き合いがあった浅草のセントラル靴にお願いしてオリジナルを作ると、これが大当たりした。なにしろインポートの売れるデザインを素早く企画し、売れるとすぐフォロー出来る。

 

インポートシューズに負けないクォリティーの靴が作れるセントラル靴の職人技があったからこそ出来た事だ。

 

 

続く

 

 

 

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