長嶋正樹の靴屋稼業50年 その114

May 4, 2018

 

Lotus

 

前回クロケット&ジョーンズの中でピーター.リードさんの事を書いたが、そのピーターさんが以前在籍していたLotusの話をしよう。

 

ピーターさんはグレンソンで営業を永くしていたが、ロータスに転職した。ノーザンプトンの靴メーカーは、大抵同じようなグッドイヤーウェルト製法の靴を作っている。ロータスもご多聞にもれずあまり特徴のない靴を作っていた。

 

ところがGDS(ドイツ、デュッセルドルフの靴の展示会)でロータスは他のイギリスメーカーに無い新しい靴をデビューさせた。それはアメリカ.シカゴのタンナー、ホーウィン社のクロームエクセルのアッパー、ソールはエクストラライト。それをグッドイヤーウェルト製法で縫い付け、カップインソールを搭載した軽く歩きやすい靴をだった。

 

その靴を見た僕は「これは良い!」と一目で気に入った。その場で数出しをして、ピーターさんにこのシリーズだけ日本でうちにエクスクルーシブにさせて欲しいとお願いした。

 

店に並べると思い通りよく売れた。それからピーターさんは日本に来るたび夕食を共にし、映画の話や食べ物の話をして楽しい時間を過ごした。

 

何年か経ちロータスが靴の生産をやめたと聞き驚いた。ピーターさんはどうして居るのか心配していたが、シェリーズと言うピーターさんとイメージの違う若いパンク系の靴メーカーに入ったと聞いた。GDSの展示会のたびにシェリーズのブースを訪ね「ピーター元気?」と挨拶しに行った。シェリーズの靴は僕たちが展開する靴とはあまりにも違うのでビジネスの繋がりは無かったが。

 

そして数年後にクロケット&ジョーンズの工場で再会したのだ。

 

 

続く

 

 

この画像はタンクソールだが、木型、アッパーは同じでソールがエクストラライト。

 

 

 

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