長嶋正樹の靴屋稼業50年 その116

May 18, 2018

 

Loake

 

ノーザンプトンから少し離れた所にLoakeの工場がある。他の工場に比べると少し規模が大きい。機械が完備されていて生産足数が期待出来る工場だ。勿論高級なドレスシューズも作るのだが、Loakeの強みはコレクテッドレザー(ガラス革)を使ったリーズナブルなビジネス対応の靴だ。

 

当時 Loakeの営業を担当していたのはデビッド.コーベンさんと言う少しぽっちゃりのなんとも愛嬌のある人で、ハリウッド映画のコメディに出て来そうな風貌なのだ。

 

展示会などで会うと満面の笑みを浮かべ、Loakeを売り込む。こっちもその笑顔とトークに負けてついつい発注をしてしまうのだ。

 

何年後にコーベンさんはLoakeをやめたと人伝えに聞いた。あの笑顔と会えなくなるのはちょっと寂しい。

 

ある時知人から昔ノーザンプトンにかってあったJohn Whiteブランドをライセンス契約したので、僕に企画をしてくれと依頼があった。John Whiteで思い出すのは幅の広いクレープラバーを巻いたマッドガードの靴だ。ドレスシューズも作っていたが、そのマッドガードの印象が強烈に印象に残っている。

 

よくよく聞いてみるとJohn whiteは、あのデビッド.コーベンさんがライセンスを取得してポルトガルの工場で靴を作ってイギリスを始めヨーロッパ、アメリカで販売しているそうだ。多分あの笑顔で愛嬌を振り撒き注文を取っているのだろう。

 

日本での展開は日本製のグッドイヤーウェルト製法でとの事で企画を依頼された。コーベンさんが日本に来ると言うので久しぶりに会ったのだが、あの笑顔は変わりなかった。

 

 

続く

 

 

 

 

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