長嶋正樹の靴屋稼業50年 その117

May 23, 2018

 

Dante Chiarabini

 

何時だったか忘れたが、多分1993年だったと思う。

 

デュッセルドルフのGDSに行った時、アメリカのルート66のイメージで古いガソリンスタンドをディスプレーしたブースがあった。靴を見るとオイルドレザーのアッパーでステッチダウン製法、そしてソールがユニークだ。なんと!古タイヤを使っている。ブランド名はUS Roadsと言う。古き良き時代のアメリカが大好きな僕は思わずブースに入り商品を選び始めた。

 

社長はイタリア人でダンテ.キャリビー二さん。話をしているとUS Roadsの他にLevisブランドの靴をヨーロッパで展開していると言う。「えっ!僕も日本でリーヴァイスの靴をやっているよ」とお互い偶然に驚いた。主にスペインの工場を使ってUS RoadsやLevisの靴を作っているそうだ。

 

「もし良かったら工場を紹介するから一緒に靴作りをしないか」とキャリビーニさんが言うので「是非お願いします」と言ってUS Roadsの靴を発注してブースを後にした。

 

US Roadsは日本ではそんなに売れなかった(古タイヤが好まれなかった)が、キャリビーニさんは日本に来たりして交友を深めた。

 

そして1995年の5月キャリビーニさん、三菱ミラノのネグリさんとスペイン、バルセロナから車で北西に3時間かけてリーヴァイスの靴を作っている工場に行った。

 

その街はまるで西部劇に出て来る様な街で、禿山に無数の洞穴がある奇妙な所だった。工場の敷地にも大きな洞穴があってランチはその洞穴の中でする事になった。

 

葡萄の枯れ木で仔羊の肉を焼いて、かなり古いワインが出てきた。仔羊もワインも美味しかったが。(僕はお酒がダメだけど)とても洞窟の中とは思えない立派なインテリアだった。

 

このスペイン出張が終わったらそのまま僕は一人でニューヨークへ行く事になっている。それは三菱ニューヨークのスティーブが結婚するので式に参加する為だ。バルセロナからロンドン経由でニューヨークに向かった。

 

 

続く

 

 

洞穴の中でのランチ。とても洞穴とは思えない。この中にワインセラーがある

 

 

 

 

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