長嶋正樹の靴屋稼業50年 その120

June 16, 2018

 

インドネシア モカシン工場 2

 

ジャカルタ三菱商事の現地社員アントニオスとスマトラ島のメダンにあるモカシン工場に行く事になった。ジャカルタからメダン迄はガルーダインドネシア航空で1時間のフライト。冷房が効きすぎてやたら寒い。

 

メダンに着くとメダンでは一番大きなホテルに泊まる。まあまあのホテルだ。翌朝、ホテルに工場のスタッフが迎えに来て、工場の近くには食事をする所が無いのでホテルのベーカリーでパンを買い大きな紙の箱に入れて貰った。

 

工場に行く車は多分タクシーだと思うのだが、ボロボロだ。車の床に穴があいている。シートは昔は赤の合成皮革だったのだろうが、汚れて赤黒い。(車から降りてみると白のポロシャツの背中が真っ黒だった)

 

出発してから3時間、延々とゴムの木の畑と椰子の実の油を作る椰子の畑だ。途中ランプータン(赤いヒゲがあるフルーツ)やバナナを道端で売っている。これが安くて実に美味い。

 

やがて小さなゴルフのショートコースが出てきて工場に着いた。ゴルフのショートコースはユニロイヤルの社員がゴムのプランテーションに滞在中にプレイする為にあるそうだ。

 

モカシン工場はゴムのプランテーションの一画にあって、ゴムのプランテーションの子女が働いている。もともとユニロイヤルのタイヤのゴムを生産していたのだが、ユニロイヤルがスニーカーのKedsやTopSiderのフットウェアも生産していたので、このプランテーションでも靴を作ろうという事になったらしい。

 

そこでユスフという社員がアメリカのモカシンの本場メイン州に行ってモカシン作りを修得し、現地に帰ってプランテーションの子女にモカシン作りを教えて今に至っているという。本物のオンザラストモカシンだ。早速持ってきた木型、紙型、革を渡しサンプル作りを始める。

 

ランチの時間になり、ホテルで買って来たパンの箱を開けると真っ黒だ。なにやらワサワサ動いている。蟻だ!パンに付いている砂糖に寄って来たのだ。まさかそれを食わないだろうと思っていたら、パンから蟻を払い落とし「どうぞ」と渡された。食わないと気まずい雰囲気になるのが嫌でひとつだけ食べた。

 

それが帰りの車の中で悲劇を招くことになる。

 

 

続く

 

 

これはインドネシア製ではありません。アメリカ製で、イメージです。

 

 

 

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