長嶋正樹の靴屋稼業50年 その122

June 27, 2018

 

インドネシア モカシン工場 4

 

その後、何回となくインドネシアの工場に出かけた。当時インドネシアでの靴作りが注目され、日本からも靴の生産地として各企業が進出し始めた。三菱商事からも靴専門の別会社がジャカルタの三菱商事内に設立され、社長としてフットウェア部の福島さんが就任されたので、さらに行く機会が増えたのだ。

 

メダンのハンドソーンの工場は、ゴムのプランテーションごとユニロイヤルからインドネシアの財閥バックリィーに買い取られ操業を続けていたが、技術者の中心、ユスフさんが辞めてさま変わりしていた。

 

ある時アシックスの人を連れてゴムのプランテーションのハンドソーン工場に何日か滞在する事になった。メダンのホテルから

片道3時間もかけて通うのは大変なので、プランテーションのゲストハウスに泊まる事になった。部屋も綺麗だし、食事もまあまあ美味しい。「ゲストハウスいいじゃん」と喜んでいたら、「申し訳ありませんが今夜非常に重要なお客様がゲストハウスに泊まるので、貴方達は近くのアカシアホテルに泊まって頂きます」と言われた。

 

そのアカシアホテルは外観はこじんまりしてアメリカのモーテル風だ。フロントでチェックインすると「お客様にはスィートとデラックスを用意しております」とフロントのおじさんが言う。それではお客様のアシックスさんをスィートで僕はデラックスにしよう。

 

部屋に入ると普通のツィンルームだ。エアコンの音が飛行機の中の様にうるさい。ベッドのシーツを触るとじめっとする。トイレは端の方に水槽があって、覗いて見ると何やらうごめいている。ボウフラだ。

 

とりあえず寝ることにする。エアコンの音はあいかわらず飛行機の騒音だが、ちっとも涼しくない。これじゃ寝れない!

すると無数の蚊が襲ってくる。まんじりとも出来ず朝になった。

 

チェックアウトの時、フロントのおじさんが「よく眠れましたか?」と言うので「一睡もできねぇよ!」と無数に蚊に食われた跡を見せると「あなたは何で蚊を避けるスプレーを持って来ないのだ」とのたまう!二度と来ねえぞ!と憤然として迎えの車に飛び乗った。

 

今回も靴の話でなくてごめんなさい!

 

 

続く

 

 

このモカシンはインドネシア製ではありません。Made in USA イメージです。

 

 

 

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