長嶋正樹の靴屋稼業50年 その123

July 3, 2018

 

インドネシア モカシン工場 5

 

ある時、モカシン工場の仕事が終わりメダンのホテルで一泊して午前中の便でジャカルタに戻ろうとしたら、飛行機が欠航になった。夕方の便しか取れない。

 

それまでどうしよう? するとアントニオスが空港の近くに鰐(ワニ)の牧場があるので行ってみないかと言う。えっ!ワニの牧場?面白そうだ!

 

タクシーでワニ牧場に向かう。入場料を払って中に入ると、木の柵に1歳、2歳と年齢別のワニが入っている。するとブリキのタライを持った小さな女の子が歩いてくる。タライの中を覗くとそこに小さなワニがいっぱい入っていた。

 

大きな池がある囲いには3メートルはあろうかというワニがのそのそ動いていたり、じっとして動かなかったりと巨大なワニが何頭も居る。昼時にワニに鶏1羽の餌をあげるそうだ。その迫力は凄いという。

 

それは待ちどうしい!ワクワクしながら待っていると、インドネシア人の観光客のおじさんが係りの人に僕を見ながら何かを言っている。気になってアントニオスにあのおじさん何を言っているの?と聞くと「あの日本人はワニが相当好きみたいなので、早く餌をあげろ」と係りの人に催促していると言う。えっ!俺そんなにワニが好きでもないよ!と首をひねっていると、おじさんは僕のポロシャツを指差している。その時僕はラコステのポロシャツを着ていたのだ。

 

いよいよワニのランチタイムだ。今までじっとしていた巨大なワニが放り投げられた鶏をジャンプしながら大きな口でパクッと食べた!凄い迫力である。

 

インドネシアのワニの革は安いのだが、なめしが悪く製品にすると安っぽい。一度ワニ革のなめし工場に行ったが欧米でなめすクロコダイルにはとても及ばない。

 

なめし技術が良くなったら、ワニ革のモカシンを作りたいと思った。

 

 

続く

 

 

Allen Edmondsのクロコダイル。インドネシアのワニではありません。Made in USA

 

 

 

Please reload

最近の記事
Please reload

アーカイブ
Please reload

タグ
Please reload

  • Facebook Basic Square