長嶋正樹の靴屋稼業50年 その130

August 21, 2018

 

スペイン6 PIELSA

 

スペインのバルセロナにデッキシューズ(ボートシューズ)専門のメーカーがある。PIELSAというメーカーだ。

 

デッキシューズと言えばアメリカのTop Siderがあまりにも有名だが、スペインではPIELSAだ。スペインの良い靴屋には必ずPIELSAが置いてある。

 

御多分に洩れずスペインではヨットに乗る人が多い。コスタデルソルやバルセロナ、バレンシア、マヨルカなど海に恵まれているのでヨットが盛んだ。以前フエンヒローラを拠点にスペイン各地の靴屋を見て歩いた時、このPIELSAが目についた。

 

後にドイツ、デュッセルドルフの靴の展示会に行った時PIELSAのブースを見つけたので、ためらわずブースに入り、じっくりサンプルを見るとアメリカのモカシンを見てきた僕は、「もうひとつだな」と少しがっかりした。とりあえず名刺を置き、カタログを貰って帰って来た。

 

半年くらいたってスペイン三菱のマーティン-モレさんからPIELSAがバルセロナにショールームを作ったので、機会があれば見て欲しいと連絡があった。

 

ちょうどポルトガルのポルトにJ.MAcGILL&Co.というグッドイヤーウェルト製法の工場にモレさんと行くことになっていたので、そのついでにバルセロナのPIELSAに寄ることにした。

 

PIELSAのショールームは見事に全部デッキシューズだ。Top Siderもどきのスペリーソールだけでなくカップソールでオパンケのデッキシューズは当時としては斬新だった。何点かピックアップして店用に発注をかけた。

 

価格がリーズナブルだったせいか店では良く売れたが、時代が移り変わり中国製の安いデッキシューズが台頭してくるとPIELSAはどうなったのか、多分スペインではまだ生き残っているのだろう。

 

続く

 

 

 

 

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