長嶋正樹の靴屋稼業50年 その134

September 21, 2018

山長印靴本舗 1

 

20世紀に別れを告げ、21世紀が始まった2000年、僕は新たなスタートを切った。

今までアメリカ、イギリス、イタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、アジアと海外の靴を日本に入れて来たが、日本の靴はどうなのか?

 

トレーディングポストの店では、インポートの靴の店であったが、実際のところ一番売れていたのは国産のオリジナルだった。

小ロットで生産も早く小回りも効く。ただ当時は国産の革はインポートの革に比べ味がない。それならばインポートの味のある革で作れば良い靴が出来るはずだ。靴作りは負けていないのだから。

 

アレンエドモンズの海外担当のフランス人、ジャッキー.クレスはアレンエドモンズに来る前はフランスのタンナー、コスティルの営業マンだった。僕はジャッキーから一流ブランドの靴は何処のタンナーの革を使っているのか訊いていたのでタンナーの事情は把握していたし、それぞれのタンナーの革見本帳も持っていた。

 

グッドイヤーウェルト製法に使えるカーフのタンナーは限られていて、その中でもフランスのタンナーの3社が一流ブランドの革を作っていた。

 

タナリィー.ディ.プイ、アノネイ、コスティルだ。

 

僕は仕上げすると独特な艶と濃淡が出るコスティルの革を選んだ。

 

続く

 

 

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