長嶋正樹の靴屋稼業50年 その141

November 11, 2018

浅野忠信さんのスニーカー

 

オニツカタイガーのヴァルカナイズを広島のニチマンさんで作って貰ったが、その後またお願いする事になる。

それはある日、三陽商会の広報の人から紹介されたイベント会社の五十嵐さんという人が訪ねて来たことから始まった。

 

なんでも浅野忠信さんと言う俳優が仲間達とそれぞれ物作りをしてメディアを通じて販売する事になったそうだ。

浅野忠信さんはスニーカーの担当なので、僕に作って貰いたいと言う。

芸能界に全く興味がない僕は浅野忠信と言う俳優は知らないし「めんどくせー」と思った。

だが、五十嵐さんが熱心に頼み込んでくるので、つい話を具体的に聞かせて欲しいと言ってしまった。

 

何日か経って事務所に浅野忠信さんが一人で訪ねて来た。

パソコンで描いたスニーカーの絵を持ってきて、これを少ない数量で作って欲しいと頼まれた。

僕はヴァルカナイズのスニーカーを作るには、始めに莫大設備が必要で、それに伴い金額も半端なくかかると説明して既存の設備を利用するしか小ロットでは対応出来ない旨を説明した。

 

それでもやって欲しいと懇願され、しぶしぶ引き受けた。(何時もこのパターンだ)

そのあと雑談になって僕は「何処にすんでるの」と聞くと「上野毛です」「えつ!上野毛?近いね、俺用賀だよ」

「結婚してるの?」「はい」などと今思えば失礼な質問をしてしまったなと思う(駆け出しの役者だと思っていたので)知らないと言う事は恐ろしい。後で家の奥さんに聞いたら今売りだし中の俳優だと言う。

 

広島に飛んで工場長の岡崎さんにお世話になり、サンプルが出来た。

 

そのサンプルを持って渋谷のタワーレコード前に来てくれと五十嵐さんから連絡があり、のこのこと出かけた。

するとロケバスに乗せられ調布の甲州街道沿いのつぶれたファミレスに連れて行かれた。そこはファミレスのシーンで撮影に利用するスタジオなのだ。

 

なんでも雑誌FINEに何ページか載せるので深夜仲間がファミレスに集まり、企画会議をしている 場面を撮影するとの事だ。

女優の吉川ひなのさんも来ていたし、ロックバンドのメンバーも居た(名前は知らないけど)

撮影が終わったのは明け方で、同じ方向に帰る人に用賀まで送って貰った。

 

浅野忠信さんのスニーカーは発売と同時にあっと言う間に完売したそうだ。

 

続く

 

雑誌FINEのページ。僕が持っているのはその時のスニーカー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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