長嶋正樹の靴屋稼業50年 その148

December 29, 2018

GREVE オランダの高級靴ブランド 2

 

GREVEの工場は通常のグッドイヤーウェルト製法とハンドソーウンウエルテッド(手縫い九分製)の二通り製法が出来る。

内羽根のシャコ止めは手でからげていたのが印象的だった。

 

何より参考になったのが、ベージュのイルチアの革を靴にしてから染めていた事である。

革は色毎に最低ロットがあり、色数が増えるとかけ算で革の枚数が増える。

靴にしてから染めると、黒とベージュの二色あれば何種類もの色の展開が出来るので、手間はかかるが革の枚数が抑えられる。

僕は日本に帰って早速実行した。

 

ユナイテッドアローズのオリジナルは九分製の手染めで展開する事になった。

滞在している間にサンプルを作って貰う。

 

ブラショブはイタリアの有名カジュアルシューズの工場があったり、ドイツのオーソペディックシューズ(足に不具合がある人用)

の工場や高級手作り靴で有名なSaint Crispin’s (サン.クリスピン)などがあり靴作りが盛んだ。

 

JJがサン.クリスピンの社長と仲が良いというので工場を見せて貰う。

サン.クリスピンがブラショブに工場を作る前はGREVEの工場を借りて靴を作っていたそうだ。

 

サン.クリスピンは手作り靴なのだが、分業制で吊り込みは吊り込みだけ、掬い縫いは掬い縫いだけと専業なのだ。

驚いたのはシューツリーを自社で削っているのだ。それも軽くする為に木を薄く削る。

割れたりしないのかと聞くと、割れたら作り直すだけだと事もなげに言う。

靴も素晴らしいがシューツリーまで拘っているのは凄い!

 

続く

 

 Saint Crispin’sの手作り靴。

 

 

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