長嶋正樹の靴屋稼業50年 その163

June 6, 2019

プラット式グッドイヤーウェルト製法 2

 

従来のグッドイヤーウェルト製法に比べると抜群に履き良い!

これは売れる!と早速製法特許を出願した。

何度も書類内容の不備を指摘されたりしたが、無事製法特許を取得する事が出来た。

 

量産しようと靴工場にお願いしたが、何処の工場も作るのが難しすぎて受けてくれない。

何が難しいかと言うと

1 立体裁断して縫製したアッパーを中底をいせこみながら縫い付ける事である。( 先芯、ヒールカウンター(硬い)ものをいせこみながら縫い付けるのが相当難しい )

 

2 そのアッパーと縫い付けた中底の縫しろをリブ替わりにして掬い縫いをするのが難しい。( 掬いミシンでは縫しろが柔らかすぎてステッチがかからないので、手縫いするしかない )

 

それでも習志野にあったグッドイヤーウェルトの工場が引き受けてくれた。

しかし、凄い技術を持っていた工場だったが、社長が高齢で廃業してしまった。

 

中国などの海外の工場にもトライしたが、形にはなるのだが納得するものが出来ないので、量産は無理だと思った。

それこそ手作りで1足1足作っていくしかない。

そこで考えたのだが、まずは佐藤さんにアッパーを作ってもらい、そして底付け職人の大角さんに手で掬い縫いを、最後に靴修理をしている平野くんにソールを縫い付けてもらうことにした。

 

そうやって完成したのだが、お店に並べると従来のグッドイヤーウェルト製法の靴と見た目は同じだ。

履いて頂かないとこの靴の良さが伝わらない。

 

そこでアクリルの透明な箱を作りその中にグニャと曲げた靴を入れて屈曲性をアピールした。

 

続く

 

こんなにゴツいワークブーツでもグニャリと曲がる。

 

 

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