長嶋正樹の靴屋稼業50年 その164

June 15, 2019

プラット式グッドイヤーウェルト製法 3

 

抜群に履き心地が良いこの製法だが、欠点もある。

機能的な事ではなく、見た目の事だ。

 

リブ代わりの中底の縫しろが木型の底面の外側ギリギリになってしまう。

従来のグッドイヤーウェルト製法のリブテープは木型底面の角の外側から内に貼られているので靴が立体的に見える。

プラット式グッドイヤーウェルト製法では立体感が出ない。

それに加えウエルト(コバ)の幅がどうしても広くなってしまうので、スマートな木型だと

コバが目立ってるしまう。

 

そこで立体感を出すために木型に厚みをつけ、木型の底面の角を斜めに削った。

コバの幅が広くでも気にならないアメリカントラッドのトゥの太い木型で対応した。

 

今はアメリカントラッドの靴が注目されているが、何年か前は限られた人にしか受け入れて貰えなかった。

この製法でもっとスマートなシルエットの靴を作る事が出来ないものか。

 

それでも他では作れないのと、一度履いて貰うとその履き心地が良いのでリピーターが徐々に増えていった。

伊勢丹メンズやアマゾン、日本橋三越、そごう西武でも展開していたが、この製法のアッパーを作る肝心要の佐藤さんが倒れてしまった。

 

もうこの製法は二度と出来ないのか?

 

続く

 

アメリカントラッドのシリーズ。ホーウィンのクロームエクセル

 

 

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