長嶋正樹の靴屋稼業50年 その165

July 2, 2019

プラットグッドイヤーウェルト製法 4

 

袋縫いの名人でプラットグッドイヤー製法の生みの親である佐藤さんが倒れてしまい、他に作れる人は居ない。

「もうこの製法の靴を作る事は当分無理かな」と思っていた。しかし、そう簡単に諦められない。

そして30年以上前から付き合いのある岩永さんに相談してみた。

昔からこの製法の事をよく知っている岩永さんは「もしかして出来る工場があるかも」と言う。

「是非頼んでみてよ!」とサンプルを渡してお願いした。

 

工場に行った岩永さんによると、その工場の社長は若いけれど靴作り技術は相当なもので、サンプルを見て「僕はこれよりももっと上手く作れる」と自信満々だったそうだ。

さらにその社長は僕の事をよく知っていると言っていたそうだ。(誰だろう?)

 

僕はこの製法は「そんな簡単にできねーぞ」何処の工場も出来なかったんだから、と半信半疑だった。

 

暫くして岩永さんがサンプルを持って来た。

工場にある木型で作ったのでシルエットはイマイチだが、かねてからの課題だったウエルトの幅も狭く立体感もある。

どう見ても従来グッドイヤーウェルト製法の見え方だ。

そしてクニャッと曲がる!

「なんと、出来てしまった!!」

これでカッコイイ木型、良い革を使ったらこの製法の集大成が出来上がるぞ!

 

僕の木型とデザイン画を持って、岩永さんと工場に行く事にした。

 

続く

 

 

 

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